■プロフィール

Author:どこかで見たコカ
リンクフリーですので、お気軽にどうぞ。

■足あとです。

■web拍手

■カテゴリ
■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
自作で続き物を書いてみようかと思いまして。
 こんにちは。暖かいやら寒いやらここ数日は気温がよく分からないことになっていますね。コカペプシです。
 先日、親戚と久しぶりに会ったのですが、そこで小4の子とポケモンカードをやる事になりました。いや~、懐かしかったです。コカも小学校に入った頃やってました。もう随分昔の事だったのでルールはうろ覚えだったのですが、当時のお気に入りカードは○○だったな~、なんて思い出していました。ちなみにちびっ子のカードは新しいポケモンばかりだったので、ミュウツーくらいしか分かりませんでしたけどね。

 それでは、今回の自作小説をば。唐突ですが、続き物を書いてみました。ちょこちょこと続きは書いていく予定なのでよろしくお願いします。





 『婚約破棄のススメ』①


 真っ白な雲が変な形のまま、青い空に浮いている。それをぶった切るかのように幾本かの電線が交差し、その上で羽を休めるスズメが数羽。風はそよそよ涼やかで、カーテンをやさしく揺らしている。ラジオ代わりにとつけっぱなしにしたテレビからは、つまらないコメディアンのよくわからない笑い声が流れてきた。
 そんなどこにでもある休日の昼下がり。僕は暇を謳歌していた。
 日当たりの良い、六畳一間の安アパートである。高校入学を数日後に控えてはいるもののコレといってとり急いでやることもなく、ぽかぽか日差しを浴びながら肉厚な敷き布団にゴロリ。窓からぼんやりと空を眺め、頭の中は夢と現実をいったりきたり。ふかふかの掛け布団に鼻まで埋め、もうこのまま何もしない生活がしたいなぁ、なんて仕事に疲れたサラリーマンのような台詞をついついもらしてしまう。
 そんなダラダラグダグダしていると、突然、家の呼び鈴が鳴った。
 はてさて、こんな昼間になんのようだと愚痴をひとつ。
 寝癖の付いた頭を掻き毟り、面倒だ面倒だとブーたれて欠伸をかみ殺し、露骨に迷惑そうな顔のまま玄関の戸を開けると、……僕は固まってしまった。
 けっして扉の向こうに魔法使いがいて、戸を開けた瞬間に石化の魔法を浴びせられたわけではない。
 そこにはただ、お嬢様が一人いた。
 こんなボロアパートには不釣合いな真っ白いワンピースにフワフワなカーディガン。布地は高そうで、でも清楚さも併せ持っていて、庶民な僕には眩しすぎる、目に見えて場違いなお嬢様が玄関先に立っていたのだ。肩にかかるくらいのサラサラの髪の毛。頭にはリボンの付いた幅広な帽子をのせ、足元には大きな旅行鞄が置いてある。
「はじめまして。竜造寺カサネと申します」
 涼やかだけど、どこか一本線の通った声。竜造寺カサネと名乗った少女はちょこんと行儀良く頭を下げた。
 表情は硬く、いやむしろ無表情といったほうがいいのだろうか。整った顔立ちと相まって、ミステリアスな雰囲気をかもし出している。
 続いて二言三言、彼女は何かを言っていたと思うのだが、いかんせん、その間、僕は固まりっぱなし。あまり上等ではない我が脳ミソは緊急停止を起こし、いわゆるフリーズ状態のままで――彼女の肩口まで伸びた流れるような黒髪、形の良い唇、ちょっと勝気な瞳。――僕は、突如現れた超が付くほどの美人を前にして、直立不動のままゼンマイの切れ掛かったおもちゃのようにぎこちなく首を前に倒すことしか出来なかった。
 そんな僕をどう思ったかは知らないが、少女は玄関で自分の履物を綺麗に並べると、大きな鞄を持ち上げて「おじゃまします」と一言添えた。動けない僕の横を通り、六畳間につながる扉を開けて部屋へとあがりこんだ。
 すれ違いざまに鼻腔をくすぐった少女の残り香にときめいてしまい、頭の中をうまく整理できない。
「……えっと、どちらさまで?」
 なんとかかんとか声を絞り出すと、彼女はちょうど六畳間に置いたコタツの隣、少し傷んだ畳の上に鞄をおろしたところだった。
 そして、僕の問いに対しあからさまに嫌そうな顔をすると、少し唇を尖らせ、
「だから、アナタの妻になりにきました」
 とんでもないことを言い放つと、心底、面倒くさそうに溜息をつく。
 とにもかくにも。
 とにもかくにもだ。
 少女はそのまま部屋の隅に正座すると、何かを訴えるようにこちらをじっと見てくる。その熱量をもったかのような視線から僕は慌てて目をそらした。目を見張るような美人からあんなに熱心に見つめられ、頭の中はなにか粘っこいものがドロドロに溶けて混ざるようだ。
 しかも、頭を溶かす理由はそれだけじゃない。彼女は先ほど言ったのだ。
『アナタの妻になりに来ました』
 ツマ。つま。……妻。奥さん。家内。伴侶。
 ということは、ということである。
 草履や靴が散乱する玄関で、ひとつだけ綺麗に並んだ女物の履物を見ながら、ただただ呆けるばかり。それからしばらくの間、僕はそこから動けないでいた。


 こういうのを寂れた田舎町とでもいうのだろうか。トタン屋根に、木製の電柱。少し年代がかった建物がひしめき合って建っているような、どこか元気のない土地だった。少し歩くと、見渡す限りの水田が広がっている。そんな土地勘のない道端で一人、地図を片手に一時間弱。
 アタシは憤っていた。
 手入れの行き届いていないヒビだらけのアスファルトはミュールで歩くには難しく、陽気な日差しも今はただ迷惑なだけ。これだけ歩き回ったのだ、汗をじっとりとかいてしまって苛立ちばかりが募る。1時間に1本というとんでもないバスには運よく乗れたものの、乗り換えること3本。窓から見る風景は時代を逆行するかのように煤けていき、計2時間ほど揺られた結果がコレである。昼過ぎには帰ってこれると高をくくっていたため、昼ごはんを抜いたのが仇となったのかもしれない。定期的に鳴るおなかの音がこの苛立ちを倍化させていく。
 親の決めた事とはいえ、なんでアタシがこんな事をしなければならないのか。
 キッと睨み付けた空は嫌味のように真っ青で、ひとつだけ浮かぶ真っ白な雲は何やら自分を嘲笑しているかのように見えた。
 あぁ、ホントにもう、どうしてくれようか。頭に血が上ってしまう。
 でも、釣り目気味の瞳をよりいっそう吊り上げて、憎々しげに下唇を噛んではみたものの、この怒りの捌け口は、こんな馬鹿げたことを思いついた父にしかなく、今すぐこの場で恨みつらみをぶつけることなどできようもない。
「……あ~ぁ」
 唐突にむなしさを感じてしまう。ぺんぺん草の生えた道の脇にズシリと重い旅行鞄を下ろし、その上に腰掛けた。
 スカートが地面に付かないように裾を軽く持ち上げて、一休み。真っ白な帽子は日差しからアタシを守るかのように日陰を作ってくれていた。
 遠くで光る水田を眺めながら、なんで自分がこんなところでこんな目にあっているのだろうと溜息がこぼれてしまう。
 こんな目にあっている理由。それはイヤというほど聞かされたのだけど、納得なんていくはずもなくて。息を吐くたびに、あの日のことを思い出す。こんなところでこんなことをしなくちゃならない理由である。
 アタシはもう一度大きく溜息をついた。
 あれは、ほんの数日前。――受験戦争で勝ち取った高校入学を目前に控える、とある春の日の事だった。
 その日は、朝から冷えた。暦の上では春を向かえ、もう雪の降る季節ではないけれど、それでも降るんじゃないかな。それくらい寒さが厳しくて、そろそろ片付けようかと構えていた石油ストーブにがんばって働いてもらっていた。
 数日後に塾の試験だということもあって、15畳ほどの狭い自室で一人、朝から参考書を片手にシャーペンを走らせていたのだけど、
「……なぁに?」
 自室のドアを静かに叩かれたので返事をすると一人の女性が入ってきた。母である。柔和な性格で、物腰も柔らかく、笑った顔が世界で一番素敵だとアタシは思う。
「どうしたの、お母さん」
 だが、今日の母の表情になにやら暗いものを感じてしまう。いつもの笑顔はなりを潜め、いや、普段どおりのやさしい表情なのだけど、なぜかとても悲しそうに見える。心配になって声をかけてはみたが、返事はない。ただ、軽く手招きをするだけ。
「え?え?どうしたの?」
 なにかあったのだろうか。踵を返し、歩き始めた母の後をついていくと、行き着いた先は父の部屋だった。
 分厚い襖に囲まれた20畳ほどの和室。母が手をかけると音もなく襖は開いた。
 ――部屋には父が座っていた。
 我が家の大黒柱であり、自社である竜造寺グループを一代で大企業へと成長させた人物である。同業者に鬼の竜造寺と恐れられており、部屋に置かれた机の先、一番奥で胡坐をかいた姿はまるで熊。一般男性を一周りほど上回る巨大な体躯に、ヒゲもじゃの顔。およそ堅気とは思えない鋭い目つきは、道を歩けば人っ子一人いなくなるほど。どこに出しても恥ずかしくない、立派なこわもてである。
 そんな人を殺せそうな目でギロリとアタシを見ると、何かを言いたいのだろう。母に目配せした。
 そして、二人きりである。畳20枚しかない空間に、父と娘が二人。後ろで襖の閉まる僅かな音を聞き、とっさに身構えた。
 身の危険を感じたのだ。
 別に、父が下劣な性癖を持っていて、自分の娘をどうこうするようなケダモノだとは思っていない。
 ただ単純に、アタシはこの生き物が苦手なのだ。
 母の後を付いてくる途中、父の部屋へと向かっているのだと気がついて、正直、しくじったと思った。どうにかして逃げ出すことができないだろうか。この部屋に引き釣りこまれてからこっち、そればっかりを考えていた。
「カサネちゃん」
「っ!!」
 全身が、突如として粟立った。とっさに睨み付けた視線の先はもちろん父である。
「……『ちゃん』はやめて」
 続けて全身が痒くなった。背筋は冷え、吐き気を催す。それもそのはず、もう16にもなろうという娘に『ちゃん』付けなのだ。しかも、この熊みたいないかつい男が、猫なで声で娘を呼ぶのだ。気持ち悪さに拍車がかかり、嘔吐ものである。
 しかし、アタシの嫌悪感は父には伝わらないのだろう。ふむ、と意味深な息を吐くと、
「と言われても、カサネちゃんはカサネちゃんだ。私が世界で二番目に愛する愛娘であり、私が世界で一番愛する女性との娘であるカサネちゃんを、父である私がカサネちゃんと呼んでまずい理由はないだろう」
「そ、それはそうだけど!それはそうだけども!!」
 カサネちゃんカサネちゃんと連呼しないで!!
 ついつい怒鳴ってしまったが、もう我慢できない。台詞とは裏腹に、いじけた顔で畳をイジイジと指でなぞる様が死ぬほど気持ち悪い。心底そう思う。
 穴だらけの正論を言い返せず、苦虫を噛み潰していると、父が指を鳴らした。甲高い音の後、SPであるスーツ姿の男性が持ってきたのは、一つの茶封筒だった。
「……なんですか、これ」
 レンガのような形に膨らんだ茶封筒を指差すと、どうしたのだろう。何かを言いかけた父は、言葉を途中で止めると、ごまかすようにアゴをかいた。
「ん、まぁなんだ。それよりもだ、いいかげんパパと呼んでくれないか?」
「イヤです」
 神妙な顔で何を言い出すかと思えば、本当にくだらない。
「じゃぁ、頭をなでさせてくれないか?」
「目の前で胃の内容物を戻してもいいのなら」
 もう限界だった。これ以上ここにいたら本気で嘔吐してしまう。小さい頃からそうなのだ、父は子煩悩というか子離れができないのだろう。外では鬼だ悪魔だと恐れられているくせに、家に帰ったとたんベタベタと甘ったるい猫なで声で接してくるのだ。
 男のくせに。アタシは父のそういうところが嫌いだった。
 『男のくせに』なんてセリフは全時代的だと学友の一人が言っていたが、反面教師というのだろうか、こんな無駄に顔が怖いだけの甘ったるい父のせいで、アタシの理想が現代にはいない侍みたいな人という現実味のない歪んだものとなってしまっている。
 イライラする頭を抱えつつ、ムカムカする内臓を鎮めながら、用がないなら部屋に戻ります。そう言ってアタシが腰を浮かせたときだった。
「なぁ、パパって呼んでくれないか。――最後になるかもしれないのだから」
 父は、何やら不穏なことを言い放った。
「……最後?」
 何を言っているのだろう、このおっさんは。かまってちゃんも、たいがいにしろよ。
 そのまま無視して出て行こうとも考えたが、後味が悪いのも確かである。嫌だ嫌だと頭を振りつつも、訝しげな視線を送り、もう一度座りなおして父に問いかける。
「……最後ってどういうことですか?」
 棒読みで、感情のこもらない問いかけに、父はまたもや言葉に詰まったようなそぶりを見せた。
 またである。さっきも何かを言いかけてやめた。こうも頻繁に思わせぶりな態度をとられると、いいかげん頭にくるのだが。ビキリと引きつるこめかみをなだめながら、父の顔を見やると、
「……はぁ?」
 素っ頓狂な声が出た。我ながらバカみたいな声である。でも、――父が泣いていたのだ。
 男泣きとでも言うのだろうか、ボロボロと大粒の涙をこぼしてた。鬼の目にも涙。いや、この場合鬼の霍乱といったほうが正しいか。
「え、え、え?」
 はじめてみる、父の涙である。動揺しないほうがおかしい。例にもれず、アタシも取り乱してしまう。
 こんなときどうすればいいのだろう。はしたないけど大声で母を呼べばよかったのかもしれない。だけど、今のアタシは絶賛混乱中である。まさに借りてきた猫。入社一日目の新入社員。右も左も分からないおぼこである。
 オロオロと打開策もないまま父親に近づき、
「えっと、あのね、どうしたのかなぁ、なんて……きゃっ!!」
 抱きしめられた。がばりと全身を覆われるようにだ。とっさに拳を繰り出してしまい、それが見事に父の顔面へと突き刺さったが、さすが鬼の竜造寺。ピクリとも動じない。
 なんて、攻撃しつつも父を褒め、もういよいよ何が何だかわからない。戸惑うアタシに父は涙交じりの声でこういった。
「お前は、お嫁に行くんだよ」
「……は?」
 静まり返る室内に、襖の向こうで母のすすり泣く声が聞こえた。
 というか、そこにいたんだ、お母さん……。
 ――そして、今に至る。
「借金のかたってところかしら」
 地図を片手に再度歩きながら、呟いた。卑屈な笑みがこぼれてしまう。
 あの後、父から聞いた話はとんでもないものだった。
 十数年前、父親は窮地に立たされていたらしい。汚いやり方で、自分の会社が潰されそうになったのだ。まぁそれもそうかもしれない。一代で会社を急成長させたために疎まれることも多かったろうし、あの見てくれもあってか、あまり味方と呼べる人もいなかったらしい。しかし、根性だけで会社を大きくした人間である。あの手この手で、なんとか会社は持ち直す寸前までこぎつけたみたいだけど、後一歩が届かなかった。もう駄目かと思ったときに、手を差し伸べてくれた人物がいて、
「それが、この人のお父さんか」
 父から渡された例の茶封筒と、地図、そして彼の写真。恐らくは隠し撮りだろう、どこかの教室で、ぼんやりと空を見上げる一人の少年が写っていた。
 寝癖だらけのぼさぼさ頭に、どこかつまらなそうな瞳。良くも悪くもない中途半端な顔立ちに、緩みっぱなしの口元。
「……だらしない顔。男のくせに覇気がない」
 とてもアタシが気に入るような人間ではなかった。
 まぁ別に、気に入ろうが気に入るまいが、断ろう。そう初めから心に決めていたアタシにとって、顔のつくりがどうだとか、好みがどうだとかそんなものはどうでもいいのだけど。
 アタシがむざむざとそんな人柱みたいな役を請け負うわけがない。わざわざこんなところにまで来た理由はただひとつ。相手にわけを話し、この件はなかったことにしてもらおう。その一点である。
 一方的にまくし立てれば、気の弱そうな彼のことだ、(気が弱いかどうかは実際あってみなければ分からないのだが)案外すんなり従ってくれるかもしれない。
 アタシはぐっと拳を握り、目の前の建物をにらみつけた。
 ――二階建てのボロアパートである。所々に錆が浮き、外壁はお世辞にも綺麗とはいえない。
 ふと、出発前、玄関先で母の言った言葉を思い出した。確か、『男は度胸、女は愛嬌』だったか。気の強い娘に向けたアドバイスのつもりだったのかもしれない。だけど、
「女も度胸よ!」
 アタシは、両頬を叩き気合を入れると、口をへの字に結び強度に不安の残る鉄製の階段を一歩一歩、踏みしめるようにのぼった。
 親同士の約束なんて知ったことか。それに婚約の話が反故になったといえば、きっと父もわかってくれるだろう。多少頭の固い人だが、そこまで聞かん坊ではない。相手方も何か文句を言ってくるかもしれないが、それこそこちらの知ったことじゃない。ひと悶着もふた悶着もあるかもしれないが、当人達で決めたことだ、口出しなんてさせやしない。
 今後のことを頭の中で思い描きながら、二階の一番端、表札に『鍋島』と汚い字で書かれた部屋の前に立った。
 ここまでくれば、あとは野となれ山となれ。もし相手が結婚を強要しても論破する自身はある。最悪、相手が実力行使できたさい、タコ殴りにしてでも逃げ切る算段はつけている。
 よし、と気合をいれ、呼び鈴を押す。マヌケな音の後、扉がゆっくりと開いた。きしむ音を上げながら扉が開くと、出てきた少年は予想以上だった。
 これが、アタシの婚約者――鍋島バンジュウ、なのだろうか。
 ぼさぼさの髪にヨレヨレの上下スウェット。写真どおりのしまりのない顔は健在で、いや実物、および全体像からくる相乗効果だろうか。そのだらしないオーラは一級品といえた。
 あまりのダメさに口ごもっていると、少年はだらしない表情のまま、マネキンのようにこちらを見てくる。
気を取り直しアタシは軽く一礼する。
「はじめまして。竜造寺カサネと申します」
 引きつりそうになる口元を必死に堪えながら、余所行きの声で挨拶した。
 絶対イヤだ。
 この人とだけは結婚できない。
 そう強く確信しながら、アタシはもう一度、頭を下げた。



 つづく。


 
 ほのぼのを書いてみたいですね。
スポンサーサイト

テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

続き物「婚約破棄のススメ」 | 12:46:57 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。